愛の茶筅

茶筅(ちゃせん)とは、抹茶を茶盌の中で振り攪拌させ仕上げるための茶道具。
お茶の味を左右する替えの効かない必需品であり、また永久に使うことのない消耗品。そして銘がつけられ、常に主役となる茶盌、茶杓、仕服のすぐ横で、淡々と静かに役目を全うする名もなき脇役。

しかし見方を変えれば、誰もが流派のお家元と同じものを使える唯一の茶道具でもある。そんな茶筅が想うことはただ一つだろう。認められてチヤホヤされて褒められたいわけじゃない、ただ美味しい抹茶を点てたい…奈良県生駒市高山で室町時代から500年以上続く茶筅作り。日本の茶筅はほぼ例外なくここ高山の18軒の茶筅師のもとで作られる。

ご縁あって私がはじめて手にした茶筅が茶筅師 谷村丹後先生の作品。そして丹後先生の茶筅しか持ったことがない。そんな憧れの方にお会いできました。20代目当主という長い歴史と技術を繋ぎながら、柔軟かつ新しいチャレンジをされ、幅広い多くのファンをもつ丹後先生。知っているようで知らなかった茶筅の作り方や知識だけでなく、職人としての心持ちや制作への向き合い方についても学ばせていただきました。

そしてなにより感じたことは、茶筅ひとつでここまで口当たりと味が変わる理由に”職人の魂が込められた愛”が確かにあるいうこと。

茶盌も同じだが、作り手の良いエネルギーを受けた作品こそが、これから先の時代に残っていく。そして使い手を幸せにする。

丹後先生の茶筅が気になる方はそこらで入手できないので、私までご連絡ください。ご案内いたします。

サ道×茶道= 淋汗茶の湯

“淋汗茶の湯”をご存知ですか?

室町時代中期に流行った、客人を招き蒸し風呂(ロウリュウサウナ)で身体を清めたあと茶道具などアート作品を拝見し、一服のお茶を楽しむ日本古来から受け継がれる文化。

その淋汗茶の湯を現代で体験できる”サウナシュラン2020″で1位となった佐賀県の武雄市にある御船山楽園ホテルのらかんの湯。

一流のサウナのあとは、チームラボのアート作品と美しい日本庭園とともに過ごすアートの時間。今回私は本田直之さん主宰のHonda Labメンバーにサウナ後に茶会イベントを開催。サウナとアートでととのったあと研ぎ澄まされた五感の中でいつもとは違った一服のお茶、まさに”淋汗茶の湯”を楽しんでいただきました。